トリプルカスク

先日、見覚えのないダンボール箱がお店に送られてきました。
品名にはマッカランと書かれていました。一瞬、寝ぼけて注文でもしたのかと自分を疑いました。笑
箱を開けてみるとなんと、今年の春に転勤で金沢を離れられた常連様のお客様からの贈り物でした。
お手紙には、たまたまマッカランを試飲したらまろやかでおいしくて、cowry coffeeの珈琲を思い出しました。というお言葉が。
金沢にお住まいの時は毎週お越しくださっていつも８０gドリップの珈琲とスイーツをご注文くださっていました。
僕はずっとウイスキーを珈琲のライバルとして捉えて珈琲を作っていますのでとてもとても嬉しい贈り物でした。

頂いたマッカランはトリプルカスクという3種の異なる樽で熟成させた原酒をヴァッティングしたウイスキーです。
はじめは蜂蜜のような香りがして時間が経つにつれて様々な味と香りが見え隠れしていきます。

ブレンディングは、モルト原酒とグレーン原酒を合わせること。
ヴァッティングは、モルト原酒同士を合わせることです。
グレーン原酒同士を合わせる場合もヴァッティングといいます。
珈琲も同じ品種でブレンドするとヴァッティングに似たようなイメージになるのかもなど考えてしまいました。
珈琲を焙煎して１０年経ちますがまだブレンドコーヒーをお店のメニューとして出したことはありません。
単一種の珈琲豆から焙煎でどんな味が出せるのかを知りたくてシングルオリジンで珈琲を仕上げていました。
今回頂きましたウイスキーの味に感動しまして、もうそろそろ珈琲のブレンドも作ってみようかと少し思うようになりました。